• NPO萩明倫学舎がお伝えする萩物語
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11月3日~19日の間、萩・明倫学舎で「1980年 萩・写真展」が開催されました。
それにあわせ、11月11日から14日までの4日間、米国やカナダから写真家、写真愛好家の方々がサム・エイベル氏と来萩。地元の写真愛好家の方々も参加し、萩を撮影するワークショップが行われました。

洗練された写真を撮るために…サム・エイベル氏の教え

その1 構図を作って待つ「conposed and wait」

写真は、最高の絵を探すプロセスである。写真を撮るとき、ファインダーは劇場だと考えて、構図を探し、最高の構図を見つけたら、劇場に登場する役者を待つのである。「conposed and wait」これが、サム・エイベル氏の写真の極意といえそうだ。

その2 悪天候はいい写真につながる

青空は難しい。グレーの空のほうが、他の色が引き立つ。

その3 地平線と余白の重要性

対象物と対象物の間には余白が必要。
写真に9割入っている対象物は100%入っていなくてはいけない。切れていてはダメ。
人物の肩と頭が地平線の上になるような構図で撮るべき。頭がラインと交差する撮り方は避ける。

その4 人物写真を撮るときは、人物を取り除いた背景が重要である

写真を撮るときに、被写体となる人物に集中してしまいがちだが、その被写体を取り除いたときの背景こそが重要である。まずは、背景の構図を作ってから、被写体が最高の表情、しぐさとなるのを待つべきである。最後までチャンスを逃してはならない。

ワークショップで行った萩の撮影スポット

萩時代まつり、萩ふるさとまつり

萩時代まつり
ワークショップ参加者によって、こんなお茶目な表情も撮影されました。

魚市場
萩しーまーとの裏にある魚市場へ、午前3時ごろ撮影に出かけました。

萩城下町

坂高麗左衛門窯(さかこうらいざえもんがま)

坂高麗左衛門窯の庭を眺めながら、37年前の庭写真と見比べるサム・エイベル氏。

東光寺(とうこうじ)

松陰神社(しょういんじんじゃ)

松陰神社で、ワークショップ参加者によって撮られた修学旅行の子どもたちの写真は、サム・エイベル氏も絶賛。

平安古 鍵曲(ひやこ かいまがり)


ワークショップ参加者に通称「Sam’s corner」と呼ばれる平安古 鍵曲は、1980年にサム・エイベル氏が写真を撮った場所。和服姿の女性2人が立ち話をして別れるまでの様子が撮影された写真は、多くの人の心を動かしてきました。
ワークショップでは、参加者が写真のシーンを再現。
午後4時~4時半くらいまでの時間帯の光の具合が最高だそうです。

サム・エイベル氏、37年ぶりの来萩で感動エピソード

写真展には1980年に松陰神社で行われた結婚式の写真が展示されていましたが、そこに写っているご夫婦が、トークショーにいらっしゃいまいした。37年ぶりのエイベル氏とご夫婦。
さらに、1980年の平安古 鍵曲で撮影された和服姿の女性の娘さんもかけつけ、トークショー会場は感動の渦につつまれました。

サム・エイベル氏
(写真提供:Kari Wehrs)
1945年、アメリカ・オハイオ州で出生。世界的に著名な写真家。30年以上にわたり「ナショナル・ジオグラフィック」で活躍。
作品には、皇居の取材や萩も。数多くの写真集を出版し、個展も開催。現在は優れた指導者として活動中。